圡方 實さま

圡方 實さま
58歳 男性 会社役員

年2回の1日人間ドックで、どこにも異常を認めずの私に、平成8年のまさに暑い夏ががやってきた。階段を上がる際の右足への激痛。下りる際の脂汗。単なる運動不足による者と判断し、トクホンを貼り、翌日からウォーキング開始。4,5日で痛みも和らいだかに見えたが、朝方の腓返り、運動中の動悸、息切れ、めまい、特にめまいがすごくなり、意識の白濁を感じるようになり、医者嫌いにもかかわらず、あわてて病院へ。脳のレントゲンを撮り、低度の脳梗塞は認められるが心配するほどではなく動脈硬化による糖尿病と診断され、食事制限・適度の運動・体重の減量をするように指示された。

しかしながら事態は悪化へと辿り、寝るとすぐ腓返り・腰痛・右半身、血が通わぬのか真っ白になり、夏だというのに寒い。しびれを伴い、鉛をつけたように重く感じだした。待たずして再び病院へ。今度はMRIによる全身の検査がなされ、頸椎の5番目・腰椎の5番目がすり減り神経を圧迫していての症状、手術すべしとの医師の所見。

ではあったが、自営業のため休むことは無理であったし、同じ症状の患者仲間から「あんたは40歳代と若い。後遺症が残るのは必至。手術は避けるべき。」と通院による治療を勧められ、私もその方向で仕事を続けながらの治療を受けることにした。

そんな折、営業車の購入先であるダイハツの営業マンH氏が来られ、事情を話すと、「実は私は追突をされ、救急車で病院に運ばれて、首の手術をするはずだったが、知人から手術で不具者になった人が何人もいることを聞かされていたので何とかして病院から出してもらい、絹が丘接骨院に駆け込み、石井先生の気の入った鍼治療で助けていただき、すぐ治ってしまった」とのことで紹介されたのが、鍼灸師の石井先生であった。平成9年の弥生3月である。

それからの石井先生の「気功」を取り入れた脈診による鍼治療によって、見違えるほどの治癒、あの右半身は何処へ行ってしまったのか。

今も通院しながら、身に染みて凡人でいられる幸せを、仕事に、趣味の俳句に、明日の光を絹ヶ丘に感じる次第である。石井先生夫妻のご健康、ご発展を祈念します。